左足内転筋を痛めていた中日チェン・ウェイン投手(25)が、来月4月中にも実戦復帰する可能性が出てきた。19日、ナゴヤ球場で約1カ月ぶりに投球練習を再開。選手やコーチ陣が見守る中、捕手を立たせて30球、座らせて20球を投げた。「久しぶりのピッチングだったんでバランスを考えて投げました。肩はできている。あとは自分の感覚を戻すことが大事。次は変化球も投げたい」と話した。

 左足内転筋を痛めたのは2月中旬。キャンプ中はダッシュもできなかったが、1カ月も経たないうちに投球練習ができるまでに回復。小林投手コーチも「想像以上に回復しているなという印象。吉見同様に予定よりも早い」と話した。今後はブルペンでの球数を増やす予定。その後は打撃投手などを経て、早ければ4月中にも実戦に復帰する。右肘手術の影響で出遅れていた吉見も15日ウエスタン・リーグ、オリックス戦で実戦復帰した。左右の大黒柱が急ピッチで1軍のマウンドを目指している。