<オリックス6-8楽天>◇14日◇ほっともっと神戸

 星野楽天がオリックスとのつばぜり合いで「2毛」だけ前に出た。敵地での3位攻防第2ラウンドは激しい点の取り合い。同点の8回2死二、三塁で楽天松井稼頭央内野手(35)が左中間を突破した。立ったまま二塁に到達し2者を迎え入れ、混戦に断を下した。カズオコールに押し出されインタビュー登場。汗びっしょりで「昨日からいい場面で点を取れなかった。とにかく必死。何としても点を取らなくてはいけなかった」と、ピュアな言葉を一気に吐き出した。

 野球小僧のまま来月36歳を迎える。左ひざにはおっきなばんそうこう。盗塁、走塁、守備でも滑り込むからかさぶたが固まらないまま。聖沢、内村にも同じ傷がある。後輩に「痛いですねぇ、稼頭央さん」と相談されたら「これがなくなったら、足が使えてないってこと。足が速い選手にしかできない、オレたちの勲章だろ」。1番打者としてだけじゃない。シーズン最終盤のチームにとってのリードオフマン役も全うしている。

 2死からの殊勲打でオリックス戦連敗は6で止まった。でも星野監督は仏頂面…は想定内だった。序盤に守備のミスが重なり失点。先発井坂も最大4点リードを守れなかった。「6日も間隔をあげたのにあんな投球。守備もダメ。2死から得点…、相手もそうじゃないか」と反省点を列挙した。くだらない自滅はもういらない。1毛でも1糸でも、イヌワシが最後、猛牛の前に出る。【宮下敬至】