<セCSファーストステージ:ヤクルト2-6巨人>◇第2戦◇30日◇神宮

 百戦錬磨のベテラン巨人谷佳知外野手(38)は、勝負どころを心得ていた。5回1死で、左翼フェンス直撃の二塁打で出塁。古城の内野安打で一、三塁となると、次打者の内海が初球をバントした。「行く気持ちでいました」。ゴロが一塁側へ転がるのを見るや、三塁走者の谷は「行けると思った」と迷わずスタートを切って生還。好判断が貴重な追加点を生み、ヤクルト先発の石川をマウンドから引きずり降ろした。

 守備でも好判断が光った。2-1の6回1死一塁で、畠山の打球はライナーでライト谷の前へ。照明が打球と重なったが、焦らない。「何とか止めよう」とスライディングしながら好捕した。一塁走者がスタートを切っていただけに、抜ければピンチ拡大は避けられなかった。CS前には「準備をうまくできるようにします」と語っていた。有言実行で、危機の芽を未然に摘んで希望をつなげた。