ソフトバンク新垣渚投手(31)が12日、シート打撃に登板し、打者9人を無安打に抑えて開幕1軍へアピールした。カウント1ボール1ストライクからの設定で2奪三振1四球、外野フライ4、遊ゴロと遊失が1ずつという内容だった。この日の直球の最速は145キロ。高谷からスライダーで空振り三振を奪い、立岡はツーシームで中飛に打ち取るなど、要所で変化球も決まっていた。「この時期にこの球を投げられるのは、自分としては納得しています」と自ら合格点をつけた。

 過去2年間1軍登板がなく、今年は勝負の年。痛めた右肩も不安はなくなった。代名詞だった変化の大きなスライダーではなく小さく曲がるスライダーの習得を目指すなど、イメージチェンジを図る。「まだまだの部分はあるので、これから修正していきます」。復活への階段を1歩ずつ上っていく。