巨人は15日、主力の6選手が入団時に契約金の「最高標準額」(1億円プラス出来高払い5000万円)を超える契約を結んでいたと報じた朝日新聞社に抗議書を送付した。球団や選手らへの謝罪などを求め、誠意ない対応ならば法的措置を取らざるをえないとの強硬姿勢を鮮明にした。
<桃井球団社長一問一答>
-朝日新聞に何を求めるか
桃井
きっちり紙面で謝罪してほしい。ルール違反でもないし、10年以上前のこと。どういう報道の意味があるのか分からない。
-当時、契約金は1億5000万円を超えていたか
桃井
それは申し上げられない。選手の契約部分については、プライベートなので言えないのがつらい。
-報道された契約金「6億、10億」の金額が正しいかは別として、ファン心理としてモラルの面でやりすぎという心情もある
桃井
6億、10億というふうに書かれていること自体が、なんでこういう金額なんだと申し上げている。一般論でいえば、それなりの技量をもった選手が評価されるのは当たり前。それがいくらというのは、各球団の事情にもよる。
-訂正すればいい
桃井
訂正というと、この金額は違ってますよと僕たちは言えない。今までも、選手の契約更改で球団から言ったことはない。報道にはなんでこの選手が、この金額で、というのも、誰とは言わないけどあった。
-最高標準額についてどう考えているか
桃井
人によっては超えてもいい目安は目安じゃないのでは、という人がいるが、球団のいろんな経営事情がある。
-契約金高騰の抑制という意味はないのか
桃井
高騰を防ぎたいからというのもあるかもしれないし、新人に対して球界の目安はこれくらいですよ、というのもある。
-朝日新聞には資料流出の人物を探ったか
桃井
そんなことは聞かない。私も新聞社の人間。情報源がなんだ、とは聞けない。
-白石球団オーナー、渡辺球団会長の意向は
桃井
ルール違反はない話なので渡辺なり、白石なりにする話ではなかった。