<ソフトバンク4-0日本ハム>◇12日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンク大隣憲司投手(27)がチームの危機を救った。今季初登板の日本ハム戦で、散発3安打に抑え込み、08年7月25日ロッテ戦(福岡ヤフードーム)以来、4年ぶりの完封勝ち。ペニー、ピント、新垣の開幕ローテーション組が戦列を離れる中、開幕を2軍で迎えた悔しさをマウンドにぶつけた。
お立ち台でフラッシュの放列を浴びた大隣は「まさか完封するとは思いませんでした」と笑った。インタビューのテレビを見た本多が「泣く、泣く」とはやし立てたが、残念ながら涙もシャットアウトした。
2週間遅れの「開幕」だ。前日11日に18安打14得点と爆発した日本ハム打線に3安打と仕事をさせなかった。「昨日は打ったし、今日は打たないだろうと思った」。4者連続を含む、11奪三振。3ボールは1度だけの無四球で完封と完璧だった。「8四死球のときもあれば、こんな日も。何なんですかね」。
オフにドミニカ共和国でのウインターリーグに出向き、当たり前の環境に感謝できた。「向こうはグラウンドに風船の棒とかゴミが散乱していたし、日本は食べ物、生活すべて恵まれていると思った」。視角を変えて、自分の甘さが見えた。毎日やるべきことを100%でやる。この日も「ここからローテに入るよう内容、結果を求めよう」とシビアな気持ちでいけた。
オフに結婚した優子夫人も観戦していた。夫人の観戦試合は昨年から4戦4勝と験がいい。「自分が柱になるまで」と09年10月31日に始めた長さ6ミリの丸刈り頭は今も続く。ただ、秋にはこの日と違う髪形でお立ち台にいるかもしれない。【押谷謙爾】



