<中日4-1巨人>◇19日◇ナゴヤドーム
巨人投手陣の台所事情が苦しくなってきた。先発のディッキー・ゴンザレス投手(33)が、2回の打席で左脇腹を痛め1回15球で降板。試合中に帰京した。緊急登板の2番手小野淳平投手(25)は、中日平田に2ランを浴びるなど3失点。相手先発が吉見では、重たすぎるビハインドになり、DeNAに次いで10敗目を喫した。昨オフに股関節を手術した久保の復帰時期も不透明。故障発生によるコマ不足を乗り切れるか。
ゴンザレスが首を左右に振って、トボトボとマウンドを降りた。連打で1-1に追い付いた2回。投球練習中に異変を訴えた。「スイングした時、痛みを感じた。初めての箇所。何もしていないと痛くないんだけど…」。2回、自身の打席で強振し左脇腹を痛めた。「明日、検査する」と、東京行きの新幹線に乗った。
しばし間を置いて、コールされたのは小野だった。口を開き、緊張がありありにじんだ登場。先頭井端に右前へ落とされるとストライクが入らない。続く平田、2ボールから3球目は、ど真ん中スライダーだった。超高速ライナーで左翼席へ。3年目にとって緊急登板はアピールのチャンスだが、四球に連打で1死満塁とし降板した。ゴンザレスと小野は出場選手登録を抹消される。
キャンプから故障者なく船出したが、投手陣にほころびが出始めている。ブルペンの軸・久保が6日に抹消された。股関節の手術明けだったが、右ひじ痛がその理由。無理は禁物の状態で、投球再開の見込みも立っていない。この日昇格した福田が3番手で好投し、6回までロングリリーフしたが球数は60球。マシソンも連投し、ブルペンに残っていたのは山口、西村、先発の宮国だけだった。勝ちパターンを疲弊させないための頭数が足りない。
1軍実績のある越智、東野が再調整中で、好調とは言えない現状。現有戦力を見渡せば、劇的なテコ入れは難しい。となれば一丸で乗り切るしかない。原監督は「準備する時間はあるし、役割なんだから。全うしてもらわないと」と、試合の主導権を手放した小野にハッパ。ゴンザレスについては「来週は変則的な日程。その中での(故障)だったから」と説明した。確かに来週は5試合のスケジュールで、先発の補充に悩む必要がないのは不幸中の幸いだった。ただ、ゴールデンウイークには9連戦が待つ。布陣を立て直したい。【宮下敬至】



