<DeNA3-11阪神>◇22日◇横浜

 初の3連勝を逃したDeNA中畑清監督(58)が、投手陣の再建を決意した。この日、2番手クレイトン・ハミルトン投手(29)が7失点と大乱調。友利投手コーチと話し合い、2軍降格を決定した。5回の失点は2死から。1点差に追い上げ、ベンチのムードが高まってきたところでの背信投球だっただけに、友利コーチも「落とさないと示しがつかない」と厳しかった。

 代わりに阿斗里を昇格させる中畑監督は「阿斗里にはハミルトンと同じ役割をやってもらう。バラツキはあるけど勢いがあるから、はまれば大事な場面でもいけるかもしれない」と期待した。しかし、この日も登録枠を1つ使わず、投手が1人少ない8人で戦い、勝ちパターンで使う小林太を使わざるを得なかったように、やりくりの厳しさは相変わらずだ。

 中畑監督はカバーできる選手が必ず下にいる状況をつくりたいという。そのためには「経験を積まないと無理。投手はただ投げればいいというもんではない。嗅覚も大事になるからね。やりくりだね。とにかく全員野球ですよ。1年はロングタイムね」。若手の成長を期待しつつ、今はしのぐしかないようだ。【竹内智信】