人間力向上のために、日本ハム「アイドリング化計画」だ。栗山英樹監督(51)が16日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で、女性アイドルを手本とする珍育成プランの方針を打ち出した。今月12日に行われたイベントで、アイドルグループと共演した指揮官は「壇上ではなく、事前のあいさつのときから、あのキャラクターのまま。朗らかさだとか、明るさ、一生懸命さはすごい。事務所の方針なんだろうけど、徹底されている」と仰天。「野球選手にだって必要な要素」と続けた。

 ただ愛嬌(あいきょう)を振りまけということではない。自分自身をしっかりと理解し、どうすればもっとレベルアップできるのかを常に考えておくことが、プレーの質の向上にもつながっていくということ。

 この日から3日間の日程で若手選手を対象に行われる講義でも、初日のこの日は「もちろん野球もうまくならなければいけないけど、人間力を高めなければどうしようもない。人として成長することが、いかに(野球に)プラスになるかを話した」。今季の具体的な試合、プレーなどの回顧を交えながら、約1時間、野球だけではない人間的な成長の大切さを説いた。

 「敵を知り、己を知れば、百戦危うべからず」は孫子の兵法。栗山監督は「なぜ己を知るという言葉が後に出てくるのか。それは、敵を知るよりも難しいから。一流選手はそれができている。長くやれる選手はそこがすごい」と言う。厳しい戦いの中に身を置く選手たちが、飛躍し、1年でも長く活躍するために。実力社会の芸能界を生き抜くアイドルから、学べる部分は多くある。【本間翼】