高橋は堂林、下水流は長野になれる!

 広島内田順三2軍監督(65)が18日、廿日市市内の大野練習場で行われている合同自主トレを視察した。初めて打撃を見て、ドラフト1位・高橋大樹外野手(18=龍谷大平安)を堂林タイプ、4位・下水流昂外野手(24=ホンダ)を巨人長野タイプと見定めた。前田智、江藤らを育てた名伯楽の見立てで、若鯉がスケールアップする。

 打撃練習の時間になると、内田2軍監督の目が光った。育成を含め新人7人のうち打者は6人。その中で特に評価したのはドラフト1位の高橋と4位下水流だった。

 「高橋は堂林みたいな感じ。ねじりを作ってパンチ力がある。下水流は(巨人)長野のようなスイングをする。広角に打ち分けている」

 打撃を見終わった後、内田2軍監督は2人のタイプを現在活躍する選手にたとえてみた。広島では江藤、前田智、嶋らを育ててきた。巨人コーチ時代にも松井、高橋由、清水などを活躍する選手にしてきた実績がある。名伯楽の言葉には重みがあった。

 新人選手にとってプロ入り後、打撃投手の球を打つのは初めて。高橋は堂林になぞられ「あまり似ているとは思わないですけど」と苦笑いしながらも、打撃練習を楽しんだ。龍谷大平安で放った高校通算43本塁打は、ねじれのあるフルスイングから生まれたもの。「内角なら腕をたたんで、外角なら伸ばしてスイングする」という持ち味を生かした。

 下水流はホンダの先輩でもある長野の話題を喜んだ。「目指していることなので頑張っていきたい」と目を輝かせる。長野タイプのバットを使用して、右方向を意識しながら打撃練習をこなした。「緊張しました。多くの人に見られることがなかったので」と苦笑いしていた。

 「スカウトと話をしながら指導していきたい。修正ばかりしていたら特長がなくなる」。内田2軍監督は各選手の長所を生かすことを強調した。3拍子そろった鈴木誠、俊足の上本、パンチ力のある美間ら新人選手を今後どう育てるか、早くも頭の中で巡らせていた。【中牟田康】

 ◆高橋大樹(たかはし・ひろき)1994年(平6)5月11日、大阪・藤井寺市生まれ。龍谷大平安で高2夏、高3夏に甲子園に出場。高3で出場した18U世界選手権では打率4割5分5厘の好成績を残した。181センチ、80キロ。右投げ右打ち。

 ◆下水流昂(しもずる・こう)1988年(昭63)4月23日、神奈川県生まれ。横浜高3年の06年に春夏連続で甲子園出場し、春は優勝。青学大では2度ベストナインに選ばれ、ホンダに進む。昨秋ドラフト4位で広島入り。50メートル6秒2、遠投110メートル。178センチ、85キロ。右投げ右打ち。