キャンプ後、シーズン開幕までの道のりがくっきり描かれていた。阪神ドラフト1位の藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)の公式戦デビューまでの青写真が1月31日、明らかになった。3月上旬から実戦4試合に投げ、公式戦に臨む。同一リーグ相手にも隠すことはせず真っ向勝負。エース級の登板プランが組まれた。中西投手コーチが藤浪のスケジュールをこう説明した。

 「開幕まで決まっているよ。2月中に実戦で投げることはない。開幕までに対外試合に4試合投げさせようと思っている。3、3、5、7(イニング)が理想かな」

 まるで何年もローテを守っている主力投手のような特権が与えられる。気温が低く、慣れないマウンドの地方球場は回避する方向。昨年8月に大阪桐蔭で春夏連覇を達成して以来となる、本拠地甲子園での登板が中心になる。

 また「セ・リーグ相手にも投げさせる。隠しても仕方ない。そういうことを乗り越えていってもらわないと」とし、同一リーグ相手にも隠さずに真っ向勝負させる。イニング数を伸ばしながら、3月30日、ヤクルトとの開幕2戦目が浮上している公式戦デビューまで「4番勝負」。逃げも隠れもせず王道を突き進む。