大谷が画面上に2人!?

 日本ハムのドラフト1位大谷翔平投手(18)が、コナミ社(本社・東京)の野球ゲームソフト「プロ野球スピリッツ2013」に投手と野手で別々に登場することが21日、分かった。1人の選手が同じゲーム内に2人登場するのは、同社の作品では初めてとなる。ゲーム仕様の関係で投手を野手として起用できないため、異例の措置で二刀流選手に対応することになった。

 3月20日に発売した同ソフトでは「投手・大谷」のみが収録された。これは投手登録されたためだったが、発売後に状況は一変。野手として同29日開幕戦の西武戦では2安打1打点と活躍するなど、故障離脱するまで戦力として機能した。同社にも問い合わせが相次ぎ、検討した結果、投手に続いて「野手・大谷」を追加投入することになった。

 25日から対応ゲーム機をインターネット回線につないでデータをダウンロードできる予定。同社担当者は「(購入者に)遊んでいただく選択の幅を狭めたくなかった」と説明し、ユーザーのニーズに応えた。栗山監督は以前、大谷について「1人で2人いると思っている」と話したが、ゲームの世界で現実になる。スーパールーキーの壮大な挑戦が、ゲーム界の常識を塗り替えた。