ブルペンは総動員や。阪神中西清起コーチ(51)は巨人との3連戦に惜しげもなく救援陣を投入する方針を明かした。

 「(先のことは)考えずにつぎ込んでいく。考えるのは(次カードの)広島戦からや」

 絶対に負けられない3番勝負を「明日なき戦い」と位置づけた。出し惜しみするつもりはない。

 決して余裕があるわけではない。ここ最近は先発陣を早めに降板させて勝負をかける場面も多い。最後に先発投手が7回のマウンドに立ったのは17日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)での鶴までさかのぼる。当然、救援陣はフル回転だ。

 先週の5試合でも、4投手が3戦に登板。好調をキープする松田遼馬投手(19)とブレイン・ボイヤー投手(32)は3試合連続でマウンドに上がっている。フル稼働で4連勝の土台を担ったが、首脳陣はこの巨人3連戦終了までは救援陣を突っ走らせる方針だ。

 中でも19歳松田は7月7日に1軍初昇格して以来、17試合19イニング連続無失点を続けている。フレッシュな右腕にかかる期待は大きい。「自分は任されたところで投げるだけですから」。若虎が力を込める言葉はリリーフ勢の総意だろう。新外国人ボイヤーも、2軍調整でのフォーム改造がはまり、2戦連続勝ち投手と切り札的な存在となった。虎が誇る火消し軍団が、G打線の前に立ちはだかる。