楽天星野仙一監督(66)が16日、「ゆとりローテ」で一戦必勝の姿勢を示した。13日に開幕21連勝を達成した田中を、次戦は中7日で21日の日本ハム戦(札幌ドーム)に登板させる。佐藤投手コーチら首脳陣からは19日のソフトバンク戦(Kスタ宮城)に回すことも提案されたが「いいって言ったよ。中5日より中7日でやってくれた方がいいから」と明かした。「中6日なんて、空きすぎ」と考える同監督からすれば、異例の判断だ。

 前日15日に続き、この日も台風の影響でオリックス戦が中止となった。振り替え試合は10月9日と10日になる可能性が濃厚だ。田中を最終戦に登板させることも可能だが、そのためには今後、中5日のローテーションで間隔を詰める必要がある。21連勝中とはいえ、シーズン終盤で疲労も蓄積している。無理はさせず、エースのコンディションが最優先だ。先発投手を中5日や中4日で回すことをいとわなかった同監督も「空けるだけ空けて、ビシッとやってくれた方がいい」と話した。

 森山投手コーチも今後、登板間隔を詰めることに「必要はないと思う」と消極的だった。間隔を空けて1戦を確実に勝ち、リーグ優勝を目指す。【斎藤庸裕】