“幻惑投法”で先発ローテ入りを猛アピールだ。DeNAのドラフト4位、三上朋也投手(24=JX-ENEOS)が7日、フリー打撃に初登板した。右のスリークオーターから腕の高さを変えながら、筒香、高城を相手に49球。安打性8本の結果に「まだまだ課題はありますが、ある程度狙ったところにいっていたし、よかったかなと思う」と手応えをにじませた。

 現在の投球スタイルになったのは社会人時代から。球速と制球力の向上を目指したどり着いた。「(腕を)下げた方がコントロールが上がって、上げたらスピードが出る。両方やっちゃえ、と思って」。さらに直球はナチュラルに横滑りするクセ球。投法と相まって翻弄(ほんろう)度が増し、「打者が嫌がることを求めたら、このスタイルになりました」と明かした。

 身長190センチの体格とやさしい顔つきから日本ハムの大谷似と言われる右腕。「社会人の時の野球教室でも、子供から大谷だ、大谷だってと呼ばれて。弟だよ、って返してました」と笑った。くしくも実戦デビューは、15日日本ハム戦の予定。ひょっとすると、“兄弟対決”もあるかも?

 【佐竹実】