<イースタン・リーグ:日本ハム1-9巨人>◇2日◇鎌ケ谷

 左膝裂傷で2軍調整中の日本ハム陽岱鋼外野手(27)が最短で5日ロッテ戦(QVCマリン)から1軍復帰する可能性が出てきた。2日、イースタン・リーグ巨人戦(鎌ケ谷)で電撃復帰。8回に代打で中前打を放った。「今日は打席に立ちたかった。立たないと後のことが見えてこないけど、見えてきた」と、早期復帰へ手応えをつかんだ。

 この日は2軍の全体練習にも復帰。負傷後初の走塁練習などで回復具合を確認して再昇格へのプランを練る予定だった。感触が良好だったことで本人が実戦復帰を直訴し、2軍首脳陣やトレーナーも了承。23日ぶりに打席に立ったことで、今週中の戦列復帰も一気に視野に入ってきた。

 リハビリは想定以上に時間がかかった。6月9日の中日戦(ナゴヤドーム)で本塁クロスプレーで捕手のスパイクに左膝を引っかけて負傷。11針を縫った。同19日に抜糸予定も傷口が不完全で延期。抜糸できたのは同24日で、目標だった交流戦中の1軍復帰が先延ばしになっていた。走塁面は不安を残すが「慣れていくしかない」。栗山監督も待望する攻守のキーマンの復帰が、秒読み段階に入った。【木下大輔】