<DeNA5-4巨人>◇30日◇横浜

 巨人はDeNAグリエル、モスコーソの“新顔”に屈しサヨナラ負けした。

 両外国人は、8月も終わりというのに今カードが初対戦だった。グリエルには1回の先制適時打、8回の同点ソロと要所で打たれ4安打。前日を合わせ通算9打数7安打になった。ボールの力と制球が両立した先発モスコーソに対しては、6回まで1安打。7回に連打で2点を返したが、反撃が遅かった。原辰徳監督(56)は「よく打たれた。積極的なバッター。研究する必要がある。モスコーソもいいピッチャーですね」と、研究対象として2人をピックアップした。

 グリエルが放った打点のつかない2安打は、投手強襲のライナーだった。バッテリーが安全圏と感じる外角低めのボールゾーンでも、確実にミートする特有の技術が光った。阿部は「ボール球だったけど、腕が伸びてくる感じだった」と印象を語ったが、やられっぱなし、は絶対にしない。

 巨人のデータ分析力と対応力には定評がある。阪神マートンにゴメス。広島エルドレッド。DeNAブランコ。シーズン冒頭に痛打を食らっても対策を立て、対戦が深まるにつれキッチリと抑えていく。DeNAとは9試合も残っている。英知を結集してグリエルを抑え、モスコーソを砕く。【宮下敬至】