今日11日に海外フリーエージェント(FA)権(国内も可)の行使を表明する日本ハム小谷野栄一内野手(34)の西武入りが有力なことが10日、分かった。オリックスも興味を示している攻守に実績十分の三塁のスペシャリスト。金銭、人的補償の必要がないCランクで今後、2球団を含めて複数球団による争奪戦へと発展する様相を呈してきた。周囲の関係者の話を総合すれば最終的に、西武を選択する可能性が高いとみられる。

 移籍への追い風となる諸条件が整っている。西武は今季、三塁を固定できずウイークポイントの1つになった。小谷野が求めている一番の要素は、出場機会。今季84試合の出場にとどまったことから、新たな環境に身を置くことが今後の野球人生で得策と考えたことが、決断の大きなポイントだった。オリックス以上に、それを満たす可能性が高いチーム事情を加味すれば、魅力的といえる。

 また東京生まれで、自宅も関東に構えている。西武は幼少時からなじみがあり、オリックス以上に愛着もあるもよう。日本ハム生え抜きのベテランは、申請期限の今日11日、都内でFA権行使を正式に表明する。