「ビールかけ」しましょうね。タテジマ2年目を迎える守護神呉昇桓投手(32)の沖縄・宜野座キャンプを、こちらも評論家2年目の桧山進次郎氏(日刊スポーツ評論家)が直撃した。昨季に比べビルドアップされた体に驚いた桧山氏に呉昇桓は優勝からの盛大なビールかけを誓った。
桧山氏
キャンプで直接見たファンも驚いていると思うんだけどスンファンは大きくなったよね!
昨年のオフも自主トレ先のグアムで見かけたけれど、1回りも2回りも大きくなっていてびっくりしたよ。
呉昇桓
確かに昨年は体重を落としすぎたという面がありました。今年は大きくしたというより、もともとの体に戻した感じなんです。毎年毎年、同じことをするのではなく、ちょっとずつ変えています。昨年は減らした筋力を今年はアップした感じです。調整は毎年「挑戦」の意味で変えていっていますね。
桧山氏
そうはいっても韓国時代は、体を鍛えて剛球を投げていたでしょ。今年は強い球が投げたいと言っていたし、それと連動しているのでは?
呉昇桓
自分の中の目標は、確実にバッターを抑えること、押さえつけることです。そのための直球を投げるために練習し、それを目指しているので。
桧山氏
筋力をつけることで投げづらくなる投手もいるらしい。これだけ体を大きくして大丈夫なのかという心配は?
呉昇桓
投手は筋肉をつけすぎたら腕を上げにくくなる、と聞くこともありますが、自分はそうは思いません。ウエートトレーニングをするときは(可動域の)幅を持たせて、柔らかさを持たせて行っているので問題はありません。
桧山氏
昨年は日本シリーズに出場したけれど、今年はやはりリーグ優勝からの日本一を目指したい。特に昨年リーグ制覇の巨人、あるいはここ数年競り合っている広島に勝つ必要がある。特に巨人戦は注目されるけれど?
呉昇桓
まず私は大事ではない試合は1試合もないと思っています。ファンや周囲の方は巨人戦で盛り上がりますが、選手の立場からいえば巨人戦だから、というのは特にありません。逆に他のチームだからと力を抜くといったこともしない。でも巨人は勝たないといけない球団というのは分かっています。
桧山氏
そう。巨人は必ず勝っていかないといけないチームということ。
呉昇桓
最終的に競った試合、順位が懸かった試合、CSを懸けた試合などで、そういったチームに勝つということが一番大事だと思います。
桧山氏
昨季は巨人阿部に打たれたね(被安打率6割6分7厘)。相性のようなものは感じている?
呉昇桓
特に何かがあったわけではないですけど、確かに昨年は安打も本塁打も打たれましたね。でも今年抑えたらいい。そう思っています。打者は打ちたいから練習する。投手は抑えたいから練習する。試合で打者に打たれたら負けたということ。次に向けて練習をするだけです。
桧山氏
それにしても鍛えているね。サムスン時代の練習もグアムで見ていたけれど、ハードですごいなと思っていた。
呉昇桓
いえいえ。いつもグアムでは朝、桧山さんがティー打撃をする音で目覚めていましたから(笑い)。優勝のビールかけで桧山さんがインタビューしにきてくれたら、ビールをいっぱいかけますからね!(取材・構成=高原寿夫編集委員、宮崎えり子)



