目指すのはダルビッシュと同じ「ピッチング」の「グ」だ。巨人沢村拓一投手(23)が20日、都内の球団事務所で契約更改。巨人の新人では99年上原(レンジャーズ)に次ぐアップ幅となる3700万円増の5200万円(推定)でサインした。最大級の評価にも「プロ野球の世界は3年やって一人前」と、浮かれる様子はなかった。
それもそのはず。投球の完成度を「ピッチング」の5文字で表すなら、1年目は「『ピの字』ぐらい」と自己採点。ならば、合同トレーニングをするなど親交があり、この日レンジャーズが独占交渉権を得たダルビッシュはと聞かれると「『グ』の『点々』までいってます」と脱帽し「素晴らしいし尊敬できますし、一ファンとしても応援したい」とエールを送った。自身が「一人前」と話す3年目の到達点予想は「ちっちゃい『ッ』のこの辺ぐらいです」。先発ローテを唯一守って11勝11敗、新人王に200イニング投球といった輝かしい成績も序章にすぎない。
ダルビッシュ級の「グ」到達への過程において、来季は「完全制圧」を課す。「日本車とアメ車ではエンジンが違うのと一緒。走者二塁になったときにギアを上げるというか、がらっと変えるようなエンジンを積みたい」という狙いから、筋力トレーニングなどで体重も4~5キロ増えた。目指すのは日本一のみ。そのためにも「ただ勝つんじゃなく、1球1球、ファンの方が食い入って見るようなボールを投げて制圧して勝ちたい」と、熱い思いを言葉に込めた。【浜本卓也】



