<南東北大学野球:東北公益文科大4-2石巻専修大>◇第5週最終日◇28日◇福島・日大工学部野球場

 東北公益文科大が石巻専修大に連勝し、単独首位をキープした。先発の右腕奈良晃(1年=秋田西)が8回6安打2失点と粘投。2位の日大工学部も勝利したため初優勝は最終戦にお預けとなったが、チームは7勝2敗で2位以内が確定。初の明治神宮大会東北地区代表決定戦(10月25日~)出場を決めた。

 東北公益文科大の「秋田西コンビ」が奮闘した。190センチの大型4番小林浩平(2年)が4回に先制の左犠飛、7回には中前適時打を決め2打点。先発した右サイドスロー奈良は8回を2失点9奪三振と粘投。2人の活躍で石巻専修大に連勝し、初優勝へ“マジック1”とした。

 それでも奈良は「最後までマウンドにいられなかったのが悔しい。制球を安定させたい」と反省。横田謙人監督(44)も「後半に崩れたり、チーム全体でミスが目立つ」と辛口評価だった。勝利にも反省を欠かさないのは、今年のチームには「リーグ制覇して、明治神宮大会に出場する」という大きな目標があるからだ。主将の石黒大樹(2年=羽黒)は「まだ通過点。次週は防げるミスをなくして、しっかり優勝を決めたい」と、10月4日の山形大との最終戦を見据えた。