運命の日まであと3日。いよいよプロ野球のドラフト会議が24日に迫った。1位指名確実の桐光学園(神奈川)松井裕樹投手(3年)には、果たして何球団が競合するのか。

 複数球団の1位指名が確実な桐光学園・松井は、プロで「松井スタイル」を確立する。

 最速149キロ左腕は先月27日に行ったプロ表明会見で「全力で腕を振って投げるインコースのストレート、勝負球スライダーの2つで勝負したい」と宣言した。昨夏の甲子園で1試合22三振を奪ったスタイルを変えないと明言。現在は後輩の打撃投手を務めたり、ウエートトレーニングなど体作りに励んでいる。

 一時は最大10球団の競合も浮上したが、複数の球団が即戦力重視に路線を変更。JR東日本・吉田一将投手(24=日大)らにも注目が集まっているが、それでも今ドラフトでは左投手が少なく、スター性が高い松井への1位入札は確実で、ロッテ、DeNAなど5球団前後が競合する可能性がある。ロッテ伊東監督は「僕がほしいのは左。話題性だけじゃなく実力もある」と話すなど、人気は高い。

 松井は「日本のプロ野球で、自分の力を試してみたい」と、12球団全てからの指名を待つ。