オリックス鈴木郁洋捕手(35)が10日、スカイマークスタジアムで契約交渉に臨み、今季から1400万円アップの4000万円で更改した。

 打率は1割5分6厘ながら今季は自己最多86試合に出場。4月に右手親指を骨折したままプレーを続け、7月19日楽天戦では本塁ブロックでルイーズのタックルを浴びて全身打撲など、けがを抱えたまま1年間1軍で戦った。「骨折した時も首脳陣に投げられて、打てたら1軍に残してほしいとお願いした。僕は試合に出られるけがはけがじゃないと思っている。阪神の金本さんも骨折しても出ていましたから」。球団からはこの姿勢を評価され、当初提示額から“鉄人査定”として上積みを勝ち取り、納得でサインした。

 来季に向けて鈴木は「勝ちたい。勝たないと面白くないしせっぱ詰まった試合を最近していない。自分は中日時代に優勝を経験したが、それ以来そういう場に加わっていない。そういうところで争えるチームだと思う」と話した。