9月に「ラスト世界戦」へ臨むボクシングの元世界2階級王者、長谷川穂積(35=真正)が11日、大阪市北区のMBSテレビで、同局バラエティー「痛快!明石家電視台」(月曜午後11時58分=18日放送分)に出演し、引き際について語った。

 番組には明石家さんま(61)と親交のある長谷川と、織田信成、澤穂希、八木裕ら各スポーツ界を代表するアスリートがゲスト出演。4人の“レジェンド”が「天国と地獄」「引き際」についてトークした。

 先に澤が「やりきってボロボロになるまでやったので、今は全然(サッカーを)したいとは思わない」と、完全燃焼して引退したと発言。これに、4人の中でただ1人現役の長谷川は「何回か、やめようと思ったことはありますが、ボクシングがもういいと思えるまでは(続けたい)。ボクシングはダメージが大きいので、したくても出来なくなることもある。やめる時も考えないと…」と語った。

 長谷川の脳裏には漠然と「引き際」についての考えはあるものの、今は「試合のことしか考えてない」と去就について明言はしなかった。

 長谷川は9月16日に、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で、3階級制覇を懸けてWBC世界スーパーバンタム級王者ウーゴ・ルイス(29=メキシコ)に挑む。今回が「ラストチャレンジ」と明言し、35歳9カ月での日本人最年長世界王座奪取を狙っている。

 収録後には「織田君の面白さ、澤さんのすごさとか、一流のパワーをいただきました。でも、さんまさんのトークはやっぱりすごい。(9月の)試合は、さんまさんにも見てもらう機会があれば。試合に勝って、また番組に呼んでもらいたいですね」と話していた。