WBC世界バンタム級王者の山中慎介(33=帝拳)が、挑戦者の同級1位アンセルモ・モレノ(31=パナマ)に7回TKO勝ちし、11度目の防衛を果たした。昨年9月に2-1の僅差判定で競り勝っていた強敵を再戦で返り討ちにし、内山高志と並んで国内歴代2位タイの防衛数となった。
元世界2階級王者の長谷川穂積(35=真正)は、WBC世界スーパーバンタム級王者ウーゴ・ルイス(29=メキシコ)の棄権で9回TKO勝ちし3階級制覇を達成した。日本人最多16度目となる2年5カ月ぶりの世界戦となった長谷川は、WBCフェザー級王座から陥落した11年4月ゴンサレス戦以来5年5カ月ぶりの王者返り咲き。世界で3番目の高齢3階級制覇、日本人最年長世界奪取と記録ずくめの勝利となった。
ダブル世界戦
◆WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
◇エディオンアリーナ大阪
山中慎介(33=帝拳、同級王者) | ○ | 7回TKO | ● | アンセルモ・モレノ(31=パナマ、同級1位) |
1回:山中の「神の左」がモレノのあごをとらえダウンを奪う
4回:モレノの右フックをもらった山中がダウンを奪われる
4回終了時:ジャッジ1人がドロー、残り2人は1ポイント差で山中のリード
6回:山中の強烈な左ストレートが顔面に完璧にヒット。モレノからダウンを奪う
7回:山中は開始早々「神の左」を顔面にヒットさせダウンを奪う。さらに猛ラッシュをかけ、最後も「左」で仕留めてTKO。11度目防衛
- WBC世界バンタム級タイトルマッチ 山中慎介はアンセルモ・モレノにKO勝ちしガッツポーズ(撮影・田崎高広)
◆WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
◇12回戦◇エディオンアリーナ大阪
ウーゴ・ルイス(29=メキシコ、同級王者) | ● | 9回TKO | ○ | 長谷川穂積(35=真正、同級5位) |
4回終了:1-2でルイスが優勢
8回終了:2-1で長谷川が優勢
9回終了:ルイスが棄権し長谷川のTKO勝ち
- 9回終了TKOでルイスに勝利した長谷川穂積(撮影・加藤哉)