<プロボクシング:日本ウエルター級タイトルマッチ10回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

 王者中川大資(32=帝拳)が辛くも引き分けで、3度目の防衛に成功した。同級1位井上庸(28=ヤマグチ土浦)と対戦。1回中盤に右ストレート、2回早々にも連打に手をついて2度目のダウンを喫した。「ダメージは全然。2回で倒せると思った」というが大劣勢。体ごと飛び込まれたり、変則ステップなどに苦しんだが、中盤からようやく細かいパンチで盛り返す。9回には連打から左フックでダウンを奪い返した。判定にもつれたが三者三様で引き分け。「情けない。ホッとしたけど、勝ってないんで」と反省しきりだった。井上は「根性がなかった」と泣き顔で話した。