<プロボクシング:全日本新人王決勝戦5回戦>◇19日◇東京・後楽園ホール◇2500人

 ミニマム級では、高校アマ4冠王でJRA競馬学校を辞めてプロ入りした原隆二(大橋)が全勝対決を制した。西軍同級代表で全勝中の伊藤秀平(真正)と対戦。同じ20歳、アマ時代、原が高校2年時の高校選抜大会(熊本)で対戦し、3回RSCで勝利している相手と、積極的に打ち合いを展開。最後は連打で追い詰めて5回1分40秒、レフェリーストップによるTKO勝利を飾った。原は「この通過点を越えられた。これからもっと気持ちを引き締めていきたい」と決意を新たにした。

 大橋会長は「ボクシングを離れていたブランクは埋められないが、今年2月から12月までの期間での成長に期待して新人王に出した。新人王を獲得してくれてギャンブルに勝ったような心境です」とほっとして表情だった。