<プロボクシング:54・7キロ契約体重10回戦>◇9日◇横浜文化体育館

 元WBA世界フライ級王者の亀田大毅(24=亀田)が、世界前哨戦をKO勝ちでクリアした。

 元北米同級王者ファウスティーノ・クプル(28=メキシコ)と対戦。クプルの右フックを不用意に受けるシーンもあったが、左フック、左ボディーを軸にダメージを与えると、6回の出だしで左フック、右ストレートを連続で浴びせてダウンを奪った。そのままレフェリーの10カウントにより、6回43秒、KO勝利となった。

 大毅は「倒されそうな場面もあって反省しないといけないけど『あ、打たされても大丈夫かな』という試合も面白いじゃないですか」と照れ笑い。現WBA世界スーパーフライ級2位の大毅は11年12月、当時のWBA世界スーパーフライ級王者テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)に判定負け後、これで世界前哨戦を5試合消化し全勝。通算成績は27勝(17KO)3敗となった。

 試合後は尾崎豊の「僕が僕であるために」を熱唱して、観客をわかせた。