<プロボクシング:WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇5日◇東京・代々木第2体育館

 WBC世界フライ級王者の八重樫東(31=大橋)が、同級1位ローマン・ゴンサレス(27=ニカラグア)に9回2分24秒、TKOで敗れた。

 アマ87戦不敗、プロでも39勝33KO無敗の最強の挑戦者「ロマゴン」に対して、真っ向勝負。「やはりロマゴンは強かったです。打たれたら打ち返す根本的な勝負しかできなかった」と振り返ったが、打たれても打たれても、ひるまずに拳を返す姿に会場は興奮の渦に。最後はコンビネーションからの左フックでダウンを奪われて審判が試合を止めたが、ファンから「やえがしーーー!」という大きな声援は最後まで止むことはなかった。

 大橋ジムの大橋会長は「これがボクシングなんですよ。強い人が強い人と戦うのが」と八重樫をたたえていた。