新日本のG1クライマックス覇者後藤洋央紀(29)が北京五輪金メダリスト吉田沙保里(25)の「金言」を励みに、全日本のIWGPヘビー級王者武藤敬司打倒に燃える。26日、東京大会(後楽園ホール)では内藤と組み、棚橋、中邑組と対戦した。最後は内藤が中邑に屈し敗れたが、同世代タッグを相手に好調ぶりを発揮。「31日は最高の状態で挑む」と順調な仕上がりをアピールした。

 大一番の直前に、闘魂ショップ名古屋店のイベントで知り合った吉田からエールを送られた。25日に国士舘大レスリング部の後輩で、吉田の兄栄利氏を通じ「勇気を出して、迷わず攻めてほしい」と武藤戦に向けメッセージを受けた。後藤は「心にがつんときた。迷いが吹っ切れた」と感激した。吉田は決勝で中国の許莉と対戦。完全アウェーの会場で見事、勝利を収めた。31日の武藤戦もアウェーの全日本マットだけに「すごい勇気をもらえた」とベルト奪取の励みにしている。