20日の「DREAM.10」(さいたまスーパーアリーナ)に向けて都内で行われた前日会見を、ウエルター級(76キロ以下)GP優勝候補の桜井“マッハ”速人(33=マッハ道場)が計量をクリアできず欠席した。笹原EPは「プロとして決められた時間に落としてこないのは不名誉」と指摘。準決勝の相手ザロムスキーは「気にしてないし考えてもない」とあきれたような表情で切り捨てた。

 調整ミスの予兆はあった。夏場は汗をかきやすいが、それで水分補給のタイミングが狂うなど調整が難しいという。もともと直前で一気に減量するという桜井も、18日で残り約3キロ。この日は計量時間の正午で約1キロオーバー、午後2時半の再計量で約700グラムオーバー。桜井は同3時45分から始まった会見を欠席し、サウナスーツを重ね着してランニング。必死に汗を出して同7時36分、3回目の計量でジャスト76キロでパス。拍手が漏れた計量会場から出てきた桜井は、ほっとした表情で「あとは明日戦うだけです」と、うまそうに水を飲んだ。

 大会には出場できるが、不安は否めない。笹原EPが「体力が心配」と話すように、優勝には今日の準決勝と決勝の2試合を勝たなくてはならない。試合を前にして、本命の桜井がピンチに陥った。【浜本卓也】