全日本が横綱白鵬の“参戦”をめぐって、日本相撲協会から抗議を受け、口頭で謝罪していたことが7日までに分かった。

 8月30日の全日本の両国国技館大会を横綱白鵬が客席の最前列で観戦。元横綱曙らが出場した6人タッグ戦の途中には、自ら立ち上がり、場外乱闘で曙が羽交い締めにしたTARUにチョップ2発を見舞うというハプニングがあった。関係者によると翌31日、相撲協会警備本部長の友綱親方の意向を受けた相撲協会の関係者から全日本の事務所に、白鵬がチョップしたという事実があったのかという事実確認と、「ちょっとまずいので気を付けてほしい」という抗議の電話があった。全日本側は内田雅之取締役が事実関係を認めたうえで口頭で謝罪したという。

 当日、白鵬は「今日はただ見に来ただけ。(相撲)協会は関係ないでしょ」と楽しんでいたが…。全日本関係者は「真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努めたい」と話していた。