4月29日に東京・有明アリーナで行われた「ONE SAMURAI 1」で宿敵ロッタン・ジットムアンノン(タイ)に5回TKO勝ちし、ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座を獲得した“ナチュラルボーン・クラッシャー”武尊(34=team VASILEUS)が1日、都内で引退会見を行った。

武尊はわずか80秒でKO負けした昨年3月のロッタン戦の後、首のヘルニアの症状を発症したと告白。「引退を決めた理由も、公表してなかったんですけど、首のヘルニアに(なって)。前回ロッタン選手に負けた後ぐらいだったんですけど。もしかしたらあれでなったのかなってぐらい、あの後ぐらいから首のヘルニアが発症しちゃって。しびれも出たり、筋力も片方だけ落ちちゃって」と話し、それが引退の理由の一端になったと明かした。

ただ、そのケガの後、考え方が変わり「今まではどんだけ殴られてもいいやと思ってたし、人間って簡単には壊れないと思ってたんで、練習中も多少無理してもいいやって思えてたのが、だんだんそうできなくなってきた自分がいて。そうなったときに、それが弱さに変わるんじゃなくて、僕はそれが逆に強さに変わったっていうか、自分の弱いところが壊れるんだとか倒されるんだっていうのを知れたことが逆に強さに変わったのかなって。だからこそ今回勝てたのかなって思う」と、勝利に結び付けることができたという。

首のヘルニアについての川口葵夫人の反応について聞かれた武尊は「本当に奥さん強い人なんで、そういうことは絶対言わないんですけど、絶対心配だったとは思うし。子供と遊んであげられるくらいの体をちゃんと残してあげてほしいというのは言われました。僕に何を言っても言うことを聞かないというのは分かっているので、あんまり良くない表現かもしれないですけど、試合で当たるところが悪くて、全身麻痺になっちゃったりとか、体動かなくなっちゃったりして、僕がお金を稼げなくなっても、同じようなレベルの生活はできないと思うけど、私も働いて稼ぐから、最後までやりきってって言ってくれて。それはすごい嬉しかったし、この人と結婚してよかったなって思いました」と話した。