<ノア:東京大会>◇12日◇後楽園ホール◇1800人
故三沢光晴さん(享年46)の最後の対戦相手斎藤彰俊(年齢非公表)の、GHCヘビー級王座挑戦がついに決定した。同王者潮崎から挑戦者に指名されていた斎藤はこの日、同じく挑戦者候補の森嶋猛とシングル戦で激突。6月13日の広島大会で三沢さんに放って以来、約3カ月ぶりに解禁した岩石落としで森嶋を撃破した。試合後、リング上で「今、おれにはやらなきゃいけないことがある。そうだろ潮崎」と挑戦受諾。リングに上がった王者とがっちり握手した。
11分すぎ、スイクルデスで森嶋にダメージを与えた斎藤は約5秒間、天を仰いだ。「使わせてもらいます」と天国の三沢さんに告げた。大歓声の中、145キロの相手を「あの日」以来の岩石落としで投げ飛ばし、スイクルデスでとどめを刺した。「あれを出したからには勝たないと」。目には涙があふれた。8月31日、1日の2日間、地元名古屋で断食を敢行。今シリーズは5キロ体重が減り、115キロで挑んでいた。「3カ月で消えるほど軽いもんじゃない。人生の答えを見つけるまで突き進むだけ」。ノアはこの日、三沢さん追悼興行(27日、東京・日本武道館)で、両者のタイトル戦を行うことを発表した。【塩谷正人】

