<全日本:東京大会>◇3日◇後楽園ホール◇2100人

 全日本の船木誠勝(40)が、「純プロレス」では初のベルトを獲得した。世界タッグ選手権試合で、武藤敬司(47)と組んで太陽ケア、鈴木みのるの王者組に挑戦。26分50秒、交差式かかと固めでケアからギブアップを奪い、新王者に輝いた。格闘家としても97年12月のパンクラス無差別級王座以来のベルト獲得。今後は3冠ヘビー級王座挑戦も視野に入れた。

 最後は気迫の勝負だった。ケアの左かかとを、船木が力の限り絞り上げた。約2分、固め続けて最後はギブアップ勝ち。「すごく充実している。プロレスに帰ってきてよかった!」。興奮のあまりリング上でマイクを握ったが、終盤はケアに攻め立てられ、武藤に助けられる場面があった。リングを下りると「あれ(かかと固め)を逃げられたら危なかった」と本音を漏らした。

 パンクラス時代を除く純粋なプロレスでは、これが生涯初のベルト獲得になる。「今のプロレス界はだれが強いかよく分からない。強さの証明としてベルトが欲しかった」。正月もおせち料理には手を付けず、体調管理を第1に考えたという。ストイックなまでに自分を追い込んでつかんだ栄冠だった。「チャンスがあれば、どのベルトでも挑戦したい」。最大目標は、小島聡の持つ3冠ヘビー級王座だ。