WBC世界スーパーフライ級1位河野公平(29=ワタナベ)が「18万回腹筋パワー」でのKOを狙う。18日、同級王座決定戦(20日)で対戦する同級2位ロハス(メキシコ)と都内で予備検診を受けた。08年9月の世界戦時と比べ、数値的には胸囲の2センチ増以外で大きな変化はなかったが「鏡を見ても2年前より体ががっちりした」と肉体改造成功に笑顔を見せた。

 K-1世界王者の魔裟斗氏を教えた土居トレーナーに4月からフィジカルトレーニングの指導を受けている。当初は「体ができていない」と指摘され、毎日約1000回の腹筋運動に着手。「腹筋がちぎれそうなぐらいやった」という地道な筋トレの成果は、見た目だけでなくボクシングにも表れた。「腹に力が入るとパンチに体重が乗る」と以前より力が拳に伝わるようになった。「ロハスに怖さはあまり感じなかった。1発当てたらKOも狙いにいきたい」と堂々と、鍛え上げたおなかから生み出されるパンチで倒すと誓った。