<IGF:GENOME16>◇10日◇東京ドームシティホール◇3088人

 「K-1番長」ことジェロム・レバンナ(38=フランス)が、IGF王座に王手をかけた。10日、東京ドームシティホールで行われたIGFベルト争奪トーナメント準決勝で、GENOME11戦全勝中のエリック・ハマー(31=米国)と対戦。4分14秒、左ボディーブローと左右の連続キックを浴びせて5度目のダウンを奪い、KO勝ちした。8月27日の決勝で、元UFC世界ヘビー級王者ジョシュ・バーネット(33=米国)と対戦する。

 レバンナがK-1で「無冠の帝王」と言われた破壊力を見せつけた。開始1分にボディースラムを食らって息を詰まらせたが、即座に反撃。1回戦のセフォー戦で体力を消耗していた相手を「足に疲れがある」とローキックで封じ、体が宙に浮く強烈な左ボディーブローで勝負を決めた。今春、母国の自転車レースに出場するなど下半身を強化しており「キックで倒す自信がある。優勝したらギャラも払われるから安心だ」と余裕の笑みを浮かべた。