16日、埼玉・ウイングハット春日部でタイトルマッチを行うWBC世界フライ級1位の五十嵐俊幸(28=帝拳)と同級王者ソニー・ボーイ・ハロ(30=フィリピン)が13日、都内で予備検診を受け、両者ともにクリアした。

 五十嵐は身長166・3センチ、リーチ169・9センチで、いずれも10・2センチと6・8センチ上回った。昨年11月の挑戦者決定戦も身長で11・5センチ差あった。「小さい選手は得意でやりやすい。前回と同じイメージでいける」。ボクサーとしての体格の優位性を再確認した。

 試合まであと3日で目は合わせなかったが、筋肉隆々の王者を観察した。「間近で見てもすごいけど、必要な筋肉なんですかね」と冷静。胸囲や首回りは劣ったが、前回より1センチと0・5センチ大きくなった。「若干でも成果が出た」と、基礎体力アップの成果も実証できた。

 04年アテネ五輪の時から、両親に渡された祖父甚之丞さんの遺影をバッグに忍ばせる。2歳の時に亡くなったが、ことのほかかわいがられた。目を潤ませながら「秋田にあるお墓にベルトをささげたい」。決戦へ気分も高まってきた。