<UFCリターンズ(3)>

 3月3日のUFC日本大会(さいたまスーパーアリーナ)で約6年半ぶりに日本凱旋(がいせん)マッチに臨むヴァンダレイ・シウバ(36=ブラジル)は先月下旬、数年来の「友人」と再会した。日本の代表的な異種格闘技漫画「グラップラー刃牙(バキ)」の作者・板垣恵介氏(55)の訪問を受けた。お互いに「数年ぶり」という再会に会話が弾み、特にシウバの息子トォア君(9)の話題で盛り上がった。

 

 同氏が漫画で描く主人公・刃牙は地上最強の生物とされる父・範馬勇次郎を倒すことを目標に掲げ、親子対決で完結する。既にトォア君も柔術やレスリングを学び始めているという。板垣氏から「将来、子供と試合をします?」と問われると「年齢的には無理でしょう。引退してます」と苦笑した後、親子論を語った。

 シウバ

 子供は、父が良い指導者であると証明するために超える必要がある。息子には忍者を目指せと言っている。忍者はケンカも強いし、頭もいい。戦う前に頭を使えと。

 トォア君が出場したレスリング大会でシウバはギャラを設定したエピソードを明かした。出場で100ドル(約9000円)、さらに優勝したら100ドルと約束したという。「それで息子が優勝した。お金のことがちらついたと話していた。性格や反応、すぐカッとなるとか、自分と似た部分がある」と照れ笑い。板垣氏に「メンタルの血を受け継いだのは最大の強み」と言われると「オレの血を受け継いでいるから、やることをやれば成功すると言っている」と父の顔で話した。

 3月3日のメーンとなるブライアン・スタン戦は壮絶な打撃戦が予想される。シウバは「試合時は、常に自分に対して限界を求めている。試合終了まで立ち続ける。限界までやっている」と強調。トォア君に強い父親像を見せるイメージを膨らませているようだった。【藤中栄二】

 ◆板垣恵介

 1957年(昭32)4月4日、北海道釧路市生まれ。19歳で自衛隊入隊、アマボクシングで国体出場。25歳で除隊して漫画家の道へ。89年に「メイキャッパー」でデビュー。91年に週刊少年チャンピオンで「グラップラー刃牙」を連載開始、大ブレーク。昨年、シリーズ第3部「範馬刃牙」が完結。

 ◆テレビ放送

 WOWOWプライムで3月3日正午から生中継。