大分市議選で2月に初当選した覆面レスラーのスカルリーパー・エイジ氏(44)が、マスクを着用したままの議場入場を拒否された問題で、エイジ氏は19日、覆面を脱いで素顔になり、本会議に初めて出席した。午前10時の開会直前、エイジ氏は議場入り口で覆面を脱ぎ、眼鏡を掛けて足早に入場し、着席した。

 エイジ氏は入場前「苦渋の決断だが、本会議出席など公務を行うために脱ぐことを決めた」と説明。18日の本会議でマスク着用の是非が採決され、議長を除く出席議員42人中41人が「議会規則に反する」とした。エイジ氏は覆面の着用許可を求めて提訴するとしていたが、支持者の理解を得た上で、方針転換したという。

 悪役レスラーとして約10年前から覆面を着用。被災地や施設をボランティアで訪問し、覆面姿で人気を得ていた。選挙活動の前には、法的に問題がないことを市選管に確認。「マスク姿で続けたボランティア活動が、市議を目指した原点。議場で暴れるわけではないし、覆面はレスラーの命」と力説していた。

 しかし議会規則で「議員は品位を重んじなければならない」「議場などに入る者は帽子やつえの類いを着用、携帯してはならない」との記載があり、6日の会派代表者会議は「これに反する」と決議した。元岩手県議のザ・グレート・サスケ氏と大阪府和泉市議のスペル・デルフィン氏に続き、エイジ氏は3人目の覆面議員になったが、議場での着用が認められなかったのは今回が初めて。

 この日午後には日本テレビ系情報番組「ミヤネ屋」に電話出演。「覆面レスラーが覆面を取るのは、引退を意味する。しかし決まりには従う。議場と委員会以外の公務では、覆面を着けます」と話した。

 ◆スカルリーパー・エイジ(Skull

 Reaper

 A-ji)

 1968年(昭43)11月13日、大分市生まれ。会社員を経て、04年6月に地元でプロレス団体「FTO」を創設。九州のダークヒーローとして登場する。リングネームのスカルリーパーは「頭蓋骨を刈る人」の意味。エイジは本名から。先月の市議選では2828票を獲得し、40位(定数44)で初当選。182センチ、95キロ。血液型A。