全日本プロレスの武藤敬司(50)が同団体の会長職を辞任したことが1日、分かった。同団体は公式サイトで、昨年11月から実質的なオーナーを務める企業再生支援会社スピードパートナーズ社長・白石伸生氏が新社長に就任したと発表。この日の四日市大会に姿を見せた白石新社長は、試合後にリングに上がり「新体制となりますが、熱い応援をよろしくお願いします」とあいさつした。

 大会終了後、取材に応じた新社長は、武藤前会長について「辞表は受理しました」と辞任を認め、今後の処遇に関しては「話し合いを続けている」とした。武藤が実権を握ってきたマッチメーク、白石新社長が打ち出す格闘色を前面に出したファイトスタイルなど、2人の考え方の隔たりが埋まらなかったとみられる。また、前社長の内田雅之氏は解任。「顧客満足の具体的な戦略が見いだせなかった」と説明した。選手が混乱する可能性もあり、2日の後楽園大会終了後に個別に話をしていく予定という。