3連続KO防衛でトップ5入りし、IBFと団体統一へ前進だ。12日のWBCダブル世界戦の計量が11日に都内で行われ、4選手とも1発でクリアした。バンタム級王者山中慎介(30=帝拳)は3連続でKO防衛すれば、日本人世界王者で5位タイとなる。さらにIBF王者ジェーミー・マクドネル(27=英国)からのオフォーも判明した。必殺の左強打でV4を成功させ、次なるステップへ弾みをつける。

 山中は53・5キロのリミットちょうどで計量をパスした。ニエベスは200グラムアンダー。「挑戦者は昨日より小さく感じた。体調はバッチリ、万全」と、いつになくニコニコ顔だった。苦手の夏を問題なく乗り切った満足感があふれていた。あとはKOするだけ。「KOします。何回がいいですか?」と、珍しく軽口までたたいてみせた。

 日本人の世界王者として、ハードパンチャーのトップ5入りがかかるファイトにもなる。3連続でKO防衛すれば、ジムの大先輩大場らを抜き、日本拳法出身の渡辺に並ぶ。2連続KOは7人が8度達成している。山中は1つの壁を突破し、一流の強打者の仲間入りも果たすことになる。

 山中の強打は世界へも知れ渡りつつある。5月にIBF王者となったマクドネルから、今月に入って対戦オファーが届いたと陣営が明かした。バンタム級は亀田和がWBO王座を奪取し、4団体のうち3人を日本人が占める。そこで「日本に行くから、4人でトーナメントをしよう」というものだ。

 亀田は兄弟、中継テレビ局の問題もあり、実現は極めて難しい。しかし、WBCとIBFの団体統一戦なら可能性は十分にある。「価値を上げるために統一戦はやりたい」。山中も米ラスベガスなど海外進出とともに、目標の1つとして挙げてきた。その実現へ向けて、必殺の左をさく裂させる。【河合香】