25日にプロデビュー戦を控えるロンドン五輪男子ミドル級金メダルの村田諒太(27=三迫)は21日、都内のジムで異例の追加スパーリングを実施した。東洋太平洋同級王者・柴田明雄(31=ワタナベ)との73キロ契約体重6回戦に備え、当初は20日のスパーリング4回をもって実戦練習を打ち上げたはずだったが「昨日の内容に納得できなかったのでやりたかった」と志願。急きょ練習パートナーとなる元キック世界王者ウェズ・カッパー(24=オーストラリア)と2回のスパーリングに臨み、動きを最終チェックしていた。

 史上初となる東洋太平洋王者とのプロデビュー戦となる。ゴールデンタイムで全国中継される中で初戦を迎える重圧は計り知れない。プロボクサーとしての練習を開始してからまだ約5カ月。大事なファイトに向け、自らが納得いくまで調整したかったようだ。練習後、村田は「ボクの中で勝つ自信はあります」と強気の姿勢を貫いた。

 同日夜には、村田が契約を結んだ米プロモート大手トップランク社の大物プロモーター、ボブ・アラム氏(81)が来日した。元世界6階級制覇王者となるデラホーヤやパッキャオのビッグマッチを組んできた同氏は、23日に予定される村田のプロデビュー戦記者会見にも同席予定。米ボクシング界のドンによる異例の後押しに村田は「ありがたいです」と歓迎した。減量も順調でリミットまで残り800グラム。今日22日は完全オフとし、疲労した体を休め、大事な一戦に備える。【藤中栄二】