<プロボクシング:日本スーパーフェザー級王座決定10回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール

 史上2組目の親子日本王者が誕生した。元日本ミドル級王者のカシアス内藤会長(64)の長男で、同級1位内藤律樹(22=E&Jカシアス)が8回終了TKOで新王者となった。同級2位松崎博保(31)を初回から圧倒し、相手の棄権で勝利した。

 内藤は左ストレートで圧倒し、ダウンを奪えずも圧勝だった。プロ9戦目での王座に「イメージより1試合早い。出来は40%だけどうれしい」。3万円と7時間をかけ、初めて尊敬する父と同じアフロにした。「父は東洋王者で世界1位。まだまだ。日本で一番強いボクサーになりたい」と世界を目指す。内藤会長をノンフィクション「一瞬の夏」で取り上げた作家沢木耕太郎氏は「父より賢い。階段はまだ半分」と期待した。