<新日本:G1クライマックス24>◇4日◇愛知県体育館<テレビ朝日・野上アナの実況席から>

 私にとって初めてのIWGP戦実況は12年7月の棚橋-田中戦。初のメーン実況は11年8月のG1棚橋-永田戦。そして、初めての東京ドームビッグマッチ実況は10年1月の棚橋-潮崎戦。というように、自分にとって大きな節目になるビッグマッチの実況では、棚橋弘至選手(37)の試合を担当することが多いんです。

 10年東京ドーム大会前、棚橋選手にあいさつに行くと「これをお互いに出世試合にしましょうね」と、笑顔で言葉をかけてくださいました。プロレスラーもきっと、若手のアナウンサーより経験豊富なアナウンサーに実況して欲しいはず…。と思っていただけに、あの優しい言葉は今も印象に残っています。試合の実況も後から確認してくださり「あの一言は熱くてグッときました!

 ありがとうございました!」などとわざわざ言ってくださることも…。棚橋選手に褒められ認められるのは、上司にそうされるよりもうれしいかも…。なんて…。プロレス実況アナも、一流のプロレスラーに育てられるんだと、私は思っています。