<プロボクシング:東洋太平洋フライ級12回戦>◇26日◇東京・後楽園ホール

 東洋太平洋フライ級王者江藤光喜(26=白井・具志堅)が、新妻にささげるKO初防衛を飾った。同級1位クリス・ポリーノ(21)を迎え撃ち、右ストレートでリード。10回に左右ボディーからのワンツーで、2分53秒KO勝ちした。3月に結婚したさくら夫人と、12月7日挙式へベルトを守り、来春には世界初挑戦を熱望した。

 江藤は鮮やかなKO防衛に、試合後も乗りに乗っていた。まず12月に挙式するさくら夫人をリングに上げてお披露目。さらに「防衛も日本王座も興味ない。次は世界しかない。具志堅会長お願いします」と訴えた。6月の王座決定戦は2度ダウンしながらの大逆転奪取に「打ち合ったらタオルと言われていた。ダメージもらわず自信になった」。3回に左奥歯が折れたが「手術しようと思ったからちょうどよかった」と“絶口調”だった。