プロボクサー辰吉寿以輝(じゅいき、18=大阪帝拳)が、キャリア豊富な日本人選手とデビュー戦を行う見通しであることが9日、分かった。バンタム級の岩谷忠男(31=神拳阪神)と4月、大阪で4回戦を戦う方向で調整中。ボクシング歴6年、プロアマ通算で14試合の経験を持つ相手と拳を交える。

 岩谷は右ストレートが得意な身長169センチの右ボクサー。25歳で競技を始め、アマチュアの5年間で7勝(2KO)4敗の数字を残している。左右ストレートを打ち込んで攻撃を組み立てる正統派スタイルだ。プロ戦績は1勝2敗。昨年4月のデビュー戦でいきなり西日本新人王戦に出場。初戦で北川孝明(黒潮)に1回KO負けしたが、相手はそのまま同決勝まで駆け上がっており、不運な面もあった。昨年11月にプロ初白星をマークしている。

 寿以輝は、昨年11月にC級のプロテストに合格。2回のスパーリングではプロの小山英哉相手に、左フックで“ダウン”も奪っている。ジムの吉井会長は、合格直後に「最初から外国人選手とやらせるつもりはない」と話しており、その言葉通りの相手となる。

 スター候補の育成には、外国人選手との試合で自信をつけさせる道もある。だがジムはデビュー戦から日本人対決を選択。寿以輝は、アマ経験がなく本格的な競技歴も2年強。人生初試合でプロアマ通算14戦の岩谷と対戦する。偉大な父丈一郎と同じ道を歩み出した18歳だが、デビュー戦から目が離せない試合となる。