幕内後半の審判長を務めた井筒審判部副部長(元関脇逆鉾)がトラブルに見舞われた。

 稀勢の里と安美錦の一番は際どい相撲で物言いがついたが、目の前で見ていた井筒副部長は、飛んできた安美錦を避けるので精いっぱい。「思い切り飛んできたから、相撲を見ていない。かなりの衝撃だった。正直、自分も何が何だか」。

 さらに安美錦の体が、ビデオ室とつながっていた回線に乗ってマイクを壊してしまったため、ビデオ室とのやりとりが一時、できなくなった。最後は何とか直ったものの、天覧相撲の中で思わぬ時間がかかった。

 さらに結び前の白鵬と勢の一番も物言い。白鵬が勝ち名乗りを受けた直後に手が上がる遅れた物言いだったが「ビデオ室から1度、物言いをつけた方が良いと」と、確認のためだったことを明かした。