インフルエンザ明けで再出場している、関取最年長で東前頭筆頭の安美錦(37=伊勢ケ浜)が、納得の一番を振り返った。

 西前頭5枚目の蒼国来(32=荒汐)とは、意外にも初顔合わせ。「相手が立ち合い、どう来るのか。右を差してくるのか左を差してくるのかも分からない。しっかり1歩だけ当たろうと思った」と話すように、一気の出足で突き放した。一度、動きの中で引き、左をスパッと入れ正面土俵に休まず最後はもろ差しで寄り立てた。だが右腕を小手に巻かれ、逆転の投げで屈した。

 それでも気迫満点の一番に「二本入ったし前に出るしかないでしょう。もうちょっと落ち着けば良かったけど、久しぶりに相手の中(懐)に入っていい相撲だった」と相撲内容には納得。「(最後に)落ちるまではいい相撲だったわけだからね」。これで3勝6敗1休。10場所ぶりの返り三役には、負けは許されない状況になったが、ベテランの口調によどみはなかった。