日本相撲協会は25日、大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

 春場所で自身が持つ史上最多記録を更新する36度目の優勝を果たした横綱白鵬(31=宮城野)が、昨年秋場所以来4場所ぶりとなる東の正位に就いた。東の正位に戻った大関稀勢の里(29=田子ノ浦)は、夏場所の成績いかんでは横綱昇進の期待がかかる。

 琴勇輝(25)は、佐渡ケ嶽部屋では現師匠が05年11月に部屋を継承して以降では、琴奨菊以来2人目となる、新三役&関脇昇進を果たした。香川県からの新関脇は60年名古屋場所の若三杉以来、戦後4人目。

 返り三役の勢(29=伊勢ノ海)は、現師匠が11年9月に部屋を継承して以降では、伊勢ノ海部屋初の新関脇。なお関脇が2人の場所で、2人とも新関脇というのは、昨年春場所の照ノ富士、隠岐の海以来、戦後14場所目。

 新小結の魁聖(29)は、友綱部屋としては、現師匠が89年5月に部屋を継承してからは、94年夏場所の魁皇以来2人目で、ブラジルからは初めて。隠岐の海(30=八角)は返り三役として4場所ぶりの小結に復帰した。

 新入幕は錦木(25=伊勢ノ海)。現師匠が継承以降、同部屋からは12年春場所の勢以来2人目。岩手県からは00年夏場所の栃乃花以来、戦後8人目の新入幕となった。大砂嵐(24=大嶽)は2場所ぶり、青狼(27=錣山)は4場所ぶり、遠藤(25=追手風)は2場所ぶりに、それぞれ再入幕を果たした。

 新十両の佐藤(19=貴乃花)と宇良(23=木瀬)は、東西の13枚目に付けられた。貴乃花部屋からは、現師匠が04年2月に部屋創設以降では、貴ノ岩以来、佐藤が2人目。兵庫県からは12年初場所の北■磨以来、戦後32人目。宇良は、木瀬部屋からは昨年名古屋場所の高立以来。大阪府からは戦後40人目で、関西学院大からは初めて。学生相撲出身では116人目となる。初土俵以来、所要7場所は4位タイのスピード昇進。玉飛鳥(33=片男波)は3場所ぶりの十両復帰で、7度目の十両昇進は史上2位タイ(1位は須磨ノ富士の8回)となる。

 5月6日の取組編成会議で、幕内の初日、2日目の対戦相手が決定する。

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